2011年07月21日

「学校において『年間1m㏜以下』を目指す」ことについて

昨日、文部科学省において【学校において『年間1mSv以下』を目指すこと】について、再度方針が示されました。

政府の当事者としての認識の甘さ、危機管理意識の欠如をいまだに露呈していると感じています。次代を担っていく子どもたちに対し、責任逃れの姿勢は決して許されません。事故前の状態をいち早く取り戻すべく、方針転換し、行動すべきと考えます。
以下、抜粋し記載します。
(危機管理 〜次代を担う子どもたちのために〜
http://risk-management.seesaa.net/PCではこちらの方が読みやすいです。)



1.放射線防護の基本的な考え方
国際放射線防護委員会(ICRP)の1977 年勧告では、「放射線被ばくは、社会的、経済的要因を考慮に入れながら、合理的に達成可能な限り、低く抑えるべきである」としている(防護の最適化)。
また、同委員会は、2007 年勧告において、「防護の最適化については線量の最小化ではない。最適化された防護は、被ばくによる損害と個人の防護のために利用できる諸機材とで注意深くバランスをとった評価の結果である。したがって、最善の選択肢は、必ずしも最低の線量をもたらすとは限らない」ともしている。

2.学校における放射線防護の考え方とは
上記の考え方は学校活動に当てはめた場合においても同様であり、
A. 対策をとることの利益 (被ばくをさけることによるリスク低減)
B. 対策をとることの不利益 (対策の結果として生じる心身の健康への影響等)
を比較し、B のほうが大きければ、その対策は適切とは言えません。例えば次のような対策による不利益も考慮する必要があります。
● 屋外活動を過剰に制限することによる運動不足・肥満・ストレス等による疾病リスクの上昇
● 高温時期における窓を閉め切った授業や長袖着用による熱中症
● 水道水(摂取制限なし)の飲用拒否による脱水症状

校庭の空間線量率が毎時0.5マイクロシーベルトの学校において、それまで1日4時間だった屋外活動を2時間以内に制限しても、そのことによって低減化される年間放射線量は、
・制限前 0.5μSv/h×4h×200日 = 400μSv=0.4mSv
・制限後 0.5μSv/h×(0.1×2h+2h×200日=220μSv=0.22mSv
(0.1 は屋内(コンクリート)の係数)
となり、年間0.18 ミリシーベルトの低減にしかなりません。
日本国内で自然放射線の岐阜県の年間1.19ミリシーベルト*と、神奈川県の年間0.81ミリシーベルト*では、年間約0.4ミリシーベルト(1.5倍)もの違いがあります。したがって、このような制限によって低減化される放射線量(0.18mSv)は、神奈川県から岐阜県に引っ越して半年経過すると自然に増加する放射線量(0.19mSv)とほぼ同じ程度です。*ラドンなどの吸入分を除く

3.「学校において年間1ミリシーベルト以下を目指す」とは
被ばくの低減化については、事故収束後においては年間20〜1ミリシーベルトというICRPが提唱する参考レベルを参照しながら、長期的には平常時の一般公衆の線量限度である年間1ミリシーベルト以下を目指していくものです。

文部科学省は、5月27日に「学校において、当面、年間1ミリシーベルト以下を目指す」ことを示しましたが、この「年間1ミリシーベルト以下」は、「暫定的考え方」に替えて屋外活動を制限する新たな目安を示すものではなく、文部科学省として、まずは学校内において、できる限り児童生徒等が受ける線量を減らしていく取組を、この数値目指して進めていくこととしたものです。
したがって、年間1ミリシーベルト以下を目指すことによって、学校での屋外活動を制限する目安を毎時3.8マイクロシーベルトから毎時0.19 マイクロシーベルトに変更するものではなく、この達成のために屋外活動の制限を求めるものではありません。
今回の事故による影響を評価するに当たっては、通常時の自然放射線(バックグラウンド)を差し引いて考えなければなりません。
文部科学省では、土壌に関する線量低減策が効果的となる校庭等の空間線量率が毎時1マイクロシーベルト以上の学校を対象として、財政的支援を講じるとともに、福島県内の学校等に配布した積算線量計によって状況を把握し、今後の対策に生かしていくこととしています。(比較的線量の高かった学校等において、年間の積算線量は平均0.3ミリシーベルトと試算。)

※資料 「学校において『年間1 ミリシーベルト以下』を目指す」ことについて


子どもたちや皆さまが、一日も早く安全安心な生活が送れるよう、郷土愛と我孫子市を守る使命感をもって、これからも活動、政策提言していきます。
危機管理 〜次代を担う子どもたちのために〜
http://risk-management.seesaa.net/
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posted by 我孫子市議会議員 ちの理 at 13:25 | Comment(0) | TrackBack(0) | 活動報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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